この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
私もおうちで英語の聞き流しを始めた際、疑問に思っていました。
たしかに、英語のネイティブの発音を正確に聞き取るためには、幼児期から英語の聞き流しをたくさんした方が良いといわれていますよね。
でも、本当に幼児期からの英語の聞き流しは本当に効果はあるのか?
そこで、私は、英語の聞き流しの効果に関して、信頼できる研究結果を調べました。
結論からいうと、何も考えず、赤ちゃんにただ英語を聞き流しするだけでは、効果はありません。
。
赤ちゃんへの英語の聞き流しの効果はなしという研究結果
日本人が、第2言語として英語を学ぶ際に重要なポイントになるのが、
LとRの聞き分けです。
この聞き分け能力に関して、以下の研究が行われています。
ワシントン大学・LとRの聞き分け能力に関する研究
The linguistic genius of babies(Patricia Kuhl)
(赤ちゃんは語学の天才)
上記研究のなかで、LとRの聞き分け能力は生後10ヶ月頃からできなくなるという研究結果が示されています。
つまり、生後10ヶ月ごろが聞き分け能力の臨界期ということになります。
さらに、この聞き分け能力は、どのようなことをすると無くならないのか、実験が行われています。
(実験内容)
アメリカ人への中国語習得に関しての実験
台湾人とアメリカ人の生後8か月(聞き分けの臨界期前)の赤ちゃんを対象に、中国語をただ聞き流します。
実験は3パターンで行われました。
-
1 中国人が絵本を読んだり話しかけたりと、赤ちゃんに直接中国語を聞かせる。
2 ぬいぐるみの近くにスピーカーを置いて、そこから中国語を聞かせる。
3 レッスンなし(比較用)。
およそ生後10か月後に、中国語の聞き分け能力について、スコアを測定しました。
(実験結果)
以下のような実験結果がでました。
-
台湾人の赤ちゃん:
中国語の聞き分け能力あり
アメリカ人の赤ちゃん:
1 中国人から直接話しかけられた赤ちゃん
台湾人と同程度のスコア
2 スピーカーから中国語を聞いたアメリカ人の赤ちゃん
3の何もしなかったアメリカ人の赤ちゃんと同程度のスコア
上記実験結果から、
赤ちゃんにとって、言語をスピーカーから聞き流しすることは、全く効果なし!
ということがわかります。
実験は中国語習得に関してですが、英語を含めた全ての言語に共通していえることです。
赤ちゃんが第2言語を習得するには、直接ネイティブの人から話しかけてもらわないといけない
ということです。
研究に関して詳しく知りたい方は、こちらを御覧ください。
赤ちゃんからできる!英語を学ぶ方法
英語教室・オンライン英会話を活用してネイティブスピーカーから話しかけてもらう
日本にいながら英語を学ぶ方法で、聞き分け能力への効果があるのが、
英語教室・オンライン英会話を活用してネイティブスピーカーから話しかけてもらう方法です。
しかし、英語教室の場合、週に1-2回程度しかネイティブの人に英語で話しかけてもらえないというデメリットがあります。
また、オンライン英会話の場合、低年齢だと、画面から動いて、全く集中して聞いてくれないというデメリットがあります。
ただ、ネイティブスピーカーに直接話しかけてはもらえているので、英語の聞き分け能力については、多少なりとも効果はあると思います。
動画・CDを活用した英語の歌の聞き流し
動画・CDを活用し、ネイティブの英語を聞き流す方法です。
ただ何も考えずに適当に英語の音源をかけ流せばいいわけではありません。
乳幼児期は、まずは英語の音とリズムに慣れるため、ライミング(韻を踏む)やアリタレーション(頭文字が同じ)を取り入れたマザーグースや手遊び歌、季節の歌に触れる機会をできるだけ増やすことが、英語習得の近道となります。
赤ちゃんに英語の聞き流しをする際のポイント
-
・子供に気づかれないくらいの小さな音量でかけ流す
・同じ歌を何度も繰り返し子供の耳に入れる
・1日1時間から2時間、毎日欠かさずにかけ流す
・雑音がある環境下でかけ流ししても大丈夫
・子供と会話している時やテレビをつけている時でも、かけ流ししても問題なし
ただこの方法だと、英語の聞き分け能力はつかないことになります。
つまりは、ネイティブのように、英語をうまくしゃべることができないということになります。
この方法を利用するのにおすすめな方は、
-
・ネイティブのように英語をペラペラ話すレベルは求めていない
・ただ英語のリズムや音に慣れて、将来ビジネスで英語が使えるレベルになってほしい
という方です。
英語に関して、子供にどのレベルになってほしいのか考える必要がありますね。
絵本を活用した英語の読み聞かせ
英語絵本の読み聞かせは、英語絵本を用意するだけなので、
手軽に英語に親しめる方法です。
赤ちゃんへの英語絵本の読み聞かせ方法【英語苦手・発音下手OK】
一番良いのは、ママやパパが直接読み聞かせてあげること!
という方は、英語絵本の音声を利用するのがおすすめです。
最近では、CDや音声ペン付きの英語絵本やボタンを押すと英語音源が流れる絵本などもあります。
【0歳〜1歳】赤ちゃんにおすすめの英語絵本徹底解説【種類別】
また、英語音源がついていない絵本は、Youtube上にアップされている読み聞かせ動画の音声を利用するのがおすすめですよ。
英語の音声を利用する際は、ただ音声を聞き流すだけではなく、
親自身もできる限り英語で読み聞かせる努力をすることがポイントです。
ママやパパが英語で読み聞かせることで、
赤ちゃんは英語の音声が意味あるものだと認識してくれるよ!
英語教材を活用した方法
動画・CD、英語絵本を活用する際、自分の子供の年齢や英語レベルにあったものを選ばないとなりません。
英語のCDや絵本を選んでいる時間を省きたい!
そんな方におすすめなのが、市販の英語教材です。
英語教材なら、長年の実績のもと、幼児に合わせた英語の聞き流し音源やカリキュラムが用意されているので、カリキュラムをこなしていけば、英語を習得することができます。